シリーズ：Nutrient Library
インタビュー：小林暁子 医学博士
発行日：2020年9月20日
定価：500円（税別）
頁数：オールカラー本文28頁
判型：A5変形（155mm×223mm）
プルーンの健康力を再評価する
プルーンには多様なビタミン、ミネラル類と、豊富な食繊維が含まれています。
「健康に良さそう」な食品として以前からよく知られてはいますが、「貧血に効く」「お腹の調子を整えてくれる」というのが一般的なイメージではないでしょうか。
このプルーンが、あらためて注目されています。
たとえば、食物繊維の摂取によって、たんにその整腸作用で便秘を解消するというだけではなく、免疫力を高める効果があることが近年の研究で知られるようになりました。
免疫力の向上は、最近とくに重要視されている健康課題のひとつです。
体内ではいろいろな免疫細胞が体の防御にあたっていますが、免疫システムの約60％が腸管に集中しており、そうした腸管免疫系を活性化するのが、食物繊維をエサにして増える乳酸菌などの善玉菌なのです。
善玉菌が作り出す「短鎖脂肪酸」が腸内を酸性に傾けて病原菌の増殖を抑制すること、腸のバリア機能を高めること、老化や病気の原因となる炎症反応やアレルギーなどを抑制することなどがわかっています。
腸の免疫は腸内環境を良くしておくことで機能し続けます。
つまり、食物繊維を継続して摂取すれば、腸内細菌による免疫力を良い状態で維持することが期待できるのです。
こういった予防医学の流れの中で、食物繊維だけでなく、プルーンに含まれている栄養成分の機能が明確になり、再評価されています。
プルーンの健康力に注目してみませんか。
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